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『紫式部日記』と源氏絵の世界

 大河ドラマで紫式部の生涯が描かれ、平安時代の文学や文化に興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。
 千年以上も世界中で読み継がれている『源氏物語』。作者である紫式部の、寛弘5年(1008)7月から同7年(1010)正月までの約1年半の記録が書かれた『紫式部日記』は、 藤原道長の娘であり一条天皇の中宮であった彰子の、2度の出産と祝賀の優雅で華やかな様子が生き生きと描かれています。 その日記を絵巻化した「紫式部日記絵巻」は、鎌倉時代初期に作られ、もとは全10巻程度あったと考えられていますが、現存しているのは全体の4割程度だそうです。
 『源氏物語』は、平安時代から数多く絵画化(源氏絵)され、現存する最古の作品は「源氏物語絵巻」(国宝)です。源氏絵は、絵巻・冊子・扇面・色紙・屏風など様々なものに描かれ、 土佐派や住吉派だけでなく、狩野派や岩佐派の絵師たちがこぞって描いたやまと絵の一大ジャンルになりました。
 今回、「紫式部日記絵巻」(蜂須賀家旧蔵本)と「源氏物語画帖」(徳川本)の複製を展示いたします。実物と同寸で大変精巧に作られており、 人物の表情などを間近で見ることができます。この機会に、じっくりとご覧ください

展示情報

展示期間
2024年9月6日(金)~2024年11月6日(水)
展示場所
越前市中央図書館 貴重資料展示コーナー
展示資料リスト
展示資料リスト(PDF)

展示物紹介