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絵手本~名画のネタ本・マネ本・ヒント本~

 「絵手本」は、絵を描くための手本となる絵本のことです。日本では古くより中国から輸入された「画譜」が絵師の手本として利用されていましたが、江戸時代中期以降、木版刷りの技術が発展し、日本でも絵師たちが描いた様々な題材の絵手本が盛んに出版されるようになりました。
 絵手本には、中国の故事や動物、山水、花木など様々な図が描かれています。これらの絵手本が数多く出版されたことにより、絵師だけでなく裕福な商人や文化人たちが趣味で描くなど、多くの人々が手にとったり目にしたりできるようになりました。
 葛飾北斎(1760-1849) は、大坂で活躍した絵師である橘守国(1679-1748)の『絵本写宝袋』から影響を受けたと言われています。当時は、絵手本を転用して同じような絵を描くことが一般的でした。
 今回、当館に所蔵している江戸時代中期から明治時代中期にかけての様々な絵手本を紹介します。これまで、児童コーナーで配布していたぬりえの元ネタの版本も展示いたします。
 あなたの推し絵手本はどれ?

展示情報

展示期間
2024年6月7日(金)~2024年7月31日(水)
展示場所
越前市中央図書館 貴重資料展示コーナー
展示資料リスト
絵手本 展示資料リスト(PDF)

展示物紹介