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旅への誘い~鉄道網が整備された近代日本~

 江戸時代の旅と言えば、徒歩や籠、馬などを利用した寺社参詣がほとんどでした。明治2年(1869)には関所が廃止され、人々は自由に旅行ができるようになります。明治5年(1872)に鉄道が開業し、徒歩から乗り物による旅に変化していくと、人々の行動範囲は大きく広がります。江戸時代には、江戸(東京)から京都まで約10日から14日かかったのが、鉄道の開通により1 日半となり、旅のスタイルが大きく変化しました。旅が大衆化され、鉄道沿線の温泉旅行・ハイキング・登山・海水浴・避暑旅行などを紹介する『鉄道旅行案内』や『日本案内記』、テーマに特化した鉄道旅行案内書として『温泉案内』『社寺まうで』など、様々な旅行案内書が出版されるようになりました。
 県内では、明治17年(1884)4月16日に敦賀(金ケ崎)・長浜間に初めて鉄道が開通、明治29年(1896)7月15日には、福井・敦賀間の鉄道が開通しました。県内鉄道開通から140年後の今年3月16日、北陸新幹線が敦賀まで延伸となり、福井県内に再び大きな変化が訪れようとしています。
 今回当館が所蔵する、昭和初期までの旅行ガイドブックや絵はがきなどをご紹介いたします。当時の観光地と現在の観光地を見比べてみてはいかがでしょうか。

展示情報

展示期間
2024年4月5日(金)~2024年6月5日(水)
展示場所
越前市中央図書館 特集コーナー
展示資料リスト
旅への誘い 展示資料リスト(PDF)

展示物紹介